MacBook Pro (2019)をBig Surに大型アップデートしてからしばらく経ちました。
今の所、大きい不具合もなく順調に稼働しています。
ですが、ふとメニューバーを見てみるとバッテリーに残りのパーセンテージが出ていない事に気が付きました。
もしかしたら「今更??」と思う方もいるかもしれませんが、数日経った今日まで気づきませんした・・・
そしてメニューバーのバッテリーをクリックして見てみると充電が80%以上ならないのです。
故障かと疑いました。
結論から先に申し上げますと、なんの問題もありませんでした。
原因はバッテリー充電の最適化だったのです。
80%以上に充電されない・・・
とある日のこと
充電器をはずしてしばらく使っていたのですが
「もうそろそろ充電しよう」と思いMacBookに挿しました。
macOS catalinaの時ならば、パーセント表示も出ていたのですぐに確認できます。
なので、普段はまったく気にしていませんでした。
「まだ充電100%にならない」
と思ったのでメニューバーをクリックして確認してみました。
すると
80%
と表示されています。
「まあ時間かかるのかな」
と思ったので1時間後また確認してみました。
すると、先ほどと同じく80%でした。
原因はバッテリー充電の最適化だった
冷静に考えたら、壊れているのではなくシステムとか設定の関係だとわかるのですが
テンパっていたのですぐにはわかりませんでした。
調べてみるとBig Surの新しい機能だと判明。
ホッとしました。
macOS Big SurではMacbookの充電時間を学習し、バッテリーの充電を80%で保留するようになったとのこと。
"バッテリー"環境設定を確認しました。
と書かれています。
電源アダプタを外し、バッテリー電源で使用するまで80%から上にはいかないということです。
バッテリーの劣化を軽減してくれる便利な機能だったというわけですね。
新機能の注意点、デメリット
普段はこの[バッテリー充電の最適化]にチェックを入れておいたほうが良いわけですが
チェックを入れておかないほうが良い場合もあります。
それは、バッテリー電源で長時間使用する場合です。
満充電の始まりが80%ということは・・・
満タン100%からバッテリー電源で使い始める場合と比べると充電の減りが早いわけです。
なので、頻繁に持ち運んだりする人は始めから
[バッテリー充電の最適化]のチェックを外しておいた方が良いのかもしれません。「今日はバッテリー電源で長時間使用するかも」
そういう場合は、
[明日までオフにする]で、その日一日だけオフにすることも可能です。
iPhone版「最適化されたバッテリー充電」
iPhoneにも「バッテリー充電の最適化」が存在します。
iOS13から搭載されました。
[設定]>[バッテリー]>[バッテリーの状態]>[バッテリー充電の最適化]
Macの最適化と同じく、学習してバッテリーの寿命を延ばしてくれます。
iOS 13 以降には、「最適化されたバッテリー充電」機能があり、iPhone がフル充電されたままの時間を極力短くして、バッテリーの劣化を軽減し、寿命を延ばしてくれます。この機能を有効にすると、所定の条件下で、iPhone は 80 パーセントまで充電したら、その後の充電を遅らせます。
引用:Apple公式ホームページ:iPhone の「最適化されたバッテリー充電」について
ただし、この機能を使用するには一部の位置情報をオンにしておく必要があります。
次の通りです。
- 「設定」>「プライバシー」>「位置情報サービス」>「位置情報サービス」
- 「設定」>「プライバシー」>「位置情報サービス」>「システムサービス」>「システムカスタマイズ」
- 「設定」>「プライバシー」>「位置情報サービス」>「システムサービス」>「利用頻度の高い場所」>「利用頻度の高い場所」
引用:Apple公式ホームページ:iPhone の「最適化されたバッテリー充電」について
iPhoneもMacと同様に基本はオンにしておきましょう。
バッテリーの寿命を管理
バッテリーの寿命を伸ばすための管理機能はCatalina10.15.5から搭載されています。
この[バッテリーの寿命を管理]という機能です。
デフォルトでは有効になっているので、いじっていないかぎりチェックが入っていると思います。
この機能も
バッテリーの充電 1 回分で Mac を実行できる時間が短くなる可能性も併せ持ちます。Mac ノートブックを次に充電するまで極力長い時間持たせることが最優先なら、この機能を無効にしておくことができます。
引用:Apple公式ホームページ:Mac ノートブックのバッテリーの状態管理について
と書いてあるので、バッテリー電源で長時間使う人はチェックを外しておきましょう。
まとめ
- 80%で充電が停止するのは[バッテリー充電の最適化]のため
- チェックを有効にしておけばバッテリーが長持ちする
- バッテリー電源で長時間使用する場合は無効にしよう
- iPhoneの[バッテリー充電の最適化]も出来れば有効にしよう
- [バッテリーの寿命を管理]も有効にしよう